日光・鬼怒川 行ってきた【第3話】下今市、笑い話とともに鬼怒川へ

旅のしおり

◀ 前回、第2話「明治の館と、数十年ぶりの東照宮」はこちら → 第2話を読む

東武日光、SUICAが通らない

東武日光駅で、一人がSUICAの下車履歴がないと引っかかった。

なかなか改札を抜けられない。

下今市行きの電車に、危うく乗り遅れそうになる。

15:44 下今市、SLとすれ違う

東武日光から鬼怒川温泉へは、一度下今市駅まで戻る必要がある。

15時44分発、スペーシアX9号に乗れた。

20分だけの乗車。

コックピットスイートではなく、スタンダードシート。

一度、それ以外の座席にも乗ってみたかった。タイミングが合って、嬉しかった。

下今市駅では、また別の一人が電話に出ていた。

ホームに立ったまま。

発車のベルが鳴らない。

ドアが閉まる。

今度はこちらが、置き去りになりかけた。

途中、SLが停まっているのが見えた。

明日から運行が始まる、SL大樹。

「まさか見れるなんて」

このときはまだ、翌日に駅でじっくり見られることを知らない。

鬼怒川温泉駅、反対方向へ

鬼怒川温泉駅に着く。

大江戸温泉物語Premiumへ向かう。

ナビをちらっと見て、駅の反対側だろうと判断した。

迷わず、逆方向に進んでいく。

道が、どんどん寂れていく。

ホテルも旅館も、出てこない。

渓谷の向こうに、ホテル群が見えた。

山あいに連なる高層の建物。川を挟んだ、反対側。

誰かが、ざわつき始める。

「あっちじゃないか」

それでも、進み続けた。

道の先に、看板が立っていた。

星野リゾート界。

もう、半分以上進んでいた。

駅から16分のはずが、25分以上かかっている。

「そろそろ着くと思うよ」

何度か、そう言った。

このまま墓場まで持っていくつもりだったが、到着する前にばれた。

「旅行を仕切ってくれた人には、文句なんて言えないよ」

みんな、優しかった。

大江戸温泉物語Premium、これじゃないよね

ホテルが、ようやく見えてくる。

外観は、建設時のままらしい。

ずいぶんと古めかしい。

「Premiumだし、これじゃないよね」

そう話していたが、これだった。

内装は、外観とは違って、シックに落ち着いた雰囲気でまとまっている。

部屋に荷物を置き、まず温泉へ向かう。

岩風呂、露天、何種類もの湯船を渡り歩く。

露天は、鬼怒川に面している。

仕切りが細かく入っていて、川面はほとんど見えない。

その分、せせらぎだけが、樹木の向こうから届いてくる。

ラウンジで一杯。

夕食は、浴衣姿で席に着いた。

カニ、刺身、ステーキ、焼肉。

皿が、テーブルいっぱいに並んでいる。

ビールを、一杯。


▶ 次回、第4話「お猿山と、SLの転車台」へ続きます。
第4話を読む


note版はこちら

坂の先で、誰かが戻る|ウクク

コメント

タイトルとURLをコピーしました