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横になったあと、身体がなかなか静止しない夜がある。
枕の高さが合わない、という感覚ではない。位置を決めようとするたびに、動作が戻っていた。寝返りを打ち、また枕を引き寄せ、また角度を変える。その繰り返しのあいだ、眠りの入り口は遠いままだった。
春は、室温と外気のあいだに差が生まれやすい。窓をわずかに開けておくと、カーテンがゆっくりと動く。その気流の変化が、体温の調整を要求する。枕の位置を探す動作と、外気への対応が重なると、身体は静止する機会を失う。

青森ヒバの眠りのサシェ(Mサイズ)は、幅25×高さ25cmの巾着型をしている。内側に青森ヒバのウッドチップ100gが充填されており、オーガニックコットンの布が香りを外へ通す構造になっている。枕の下に差し込んだとき、厚みが均一になるまで指で軽く押すと、チップが袋の中で再配置され、平らに落ち着く。
チップの粒が布越しに指先に触れる。粒の集まりが枕の形状に合わせて動き、隙間なく沿う。電源も部品もない。置いた位置から動かない。

枕元から木の香りが鼻腔に届く。 枕の位置を探していた頭の動きが、そこで減る。 寝返りの動作が、途中で折り返さなくなる。
シーツに沈んだ背中の位置が、そのままになっている。
寝返りの回数が減る。 背中の位置が、そのまま残っている。
香りが薄れてきた場合は、巾着の上から指でチップを揉むと香りが戻る。巾着は洗濯可能だが、縮みが生じる場合がある。漂白剤は生地の色と風合いを損ねるため使わない。汚れた場合は水洗いのみで対応する。
チップには先端がとがった木片が混じっている場合がある。中材を移し替える際は手袋を使うか、袋ごと扱う。香りの感じ方には個人差がある。
最初は、枕の端へ薄く差し込むくらいから始める。 カーテンが、まだ動いている。
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