※この記事には広告(アフィリエイトリンク)が含まれています。

キッチンに立ち、棚へ手を伸ばす。
日差しが天板の白を強くしている時間帯、視線は棚の中のグラスを探している。指先が側面に触れ、持ち上げる動作に入る。このとき、グラスの形が指の位置を決める。
垂直な側面のグラスを扱っていた頃、洗浄の場面で一拍が挟まっていた。洗剤で湿った手がガラスの表面を滑り、握る位置を探し直す動作が入っていた。持ち上げてから、一度静止する。力加減を確認してから、次に進む。動作が途中で戻っていた。

FUTUREタンブラーの中央部には、わずかなくびれがある。直径約80mmの胴に対し、中心部が内側に絞られた有機的な曲線の構造だ。この形状により、指を添えた瞬間に掛かりが生まれ、握り直しが発生しない。洗剤で手が滑っている状態でも、くびれが指の位置を固定する。持ち上げる力が、そのまま洗浄の動作へと続く。
冷えた麦茶を注いで棚から持ち上げるとき、グラスの内側で氷がガラスに触れ、乾いた音を立てる。その音が鳴り終わる前に、グラスは唇の高さに届いている。室内の湿度で表面に微かな曇りが広がり、光の反射がわずかに鈍くなる。動作の中断がない。
底面はフラットで、天板に置いたときの接地が安定している。4個が棚に並んでいても、それぞれの輪郭がくびれによって空間の中で分離して見える。取り出す際に隣のグラスに触れる確率が下がる。
食洗機に入れるとき、グラスをラックに立てる動作も同様だ。くびれを掴んで位置を定め、そのまま置く。持ち直す必要がない。
使い終わったグラスを棚に戻す。くびれに指が乗り、そこで動作が完結している。
次の動作に入る前の一拍が、静かに短くなります。
note版はこちら



コメント