部屋の隅と気流の起点

リビングの隅に配置された黒いタワー型の送風機。 生活の道具

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春の夕方、帰宅してリビングに入る。日差しがフローリングに低く伸び、窓の縁に花粉の季節の光が当たっている。窓へ手を伸ばし、そのまま外を見る。外気の温度と花粉を確認する一拍が挟まる。

空気を動かす手段を探して、室内を歩く。リモコンを探して視線が戻る。操作のたびに、機体の前へ向き直していた。

Stadler Form Peter DCタワーファンは、ABS樹脂とアルミニウムで構成されるタワー型の送風機だ。ベース部分のみが床に接する円形の設置面積に収まるため、部屋の隅や家具の隙間に配置できる。DCモーターを採用しており、微風へ切り替えたあとも、機体の駆動音は室内にほとんど残らない。天面に設けられたタッチパネルで操作が完結し、リモコンは本体背面のホルダーに収まる。

部屋の隅に機体を置く。帰宅してリビングに入り、機体の天面に指を触れる。内部のファンが回転を始める。ソファのクッションの端がわずかに揺れる。視線は機体から離れ、そのまま次の動作へ向かっている。

窓は閉まったまま、クッションの端が静かに揺れています。




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黒い垂直と空気の揺らぎ|ウクク

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