夏の光と重なるガラス

キッチンの棚で3段に積み重ねられた透明なステムグラス。 生活の道具

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夏の昼、キッチンの棚へ手を伸ばす。脚付きのグラスを取り出そうとすると、隣の器に指が触れる。倒さないよう手の角度を変え、もう一度手を伸ばす。その一拍が、飲み物を用意するたびに棚の前で発生していた。

脚の分だけ高さが必要になり、横に並べると隣との距離が詰まる。収納の配置を決めるたびに他の食器との兼ね合いを確認し、取り出すたびに接触を避ける動作が挟まっていた。

レンピ グラス クリアは、無鉛ガラス製のステムグラスだ。カップの底面がステムの付け根に向けて絞り込まれた構造になっており、同じグラスを垂直に積み重ねることができる。短く太いステムがスタッキング時の支点となり、複数個が安定した状態で重なる。重なった状態でも、ガラスの輪郭が光の中に残る。

棚の端に、グラスを3段に重ねて置く。窓からの光が透明なガラスを通過し、棚の面に影が重なる。指先を一番上のグラスの縁に添えて引き上げると、下のグラスはその位置に留まる。ステンレスの天板に置いた底が、微かな音を立てる。冷蔵庫から出したボトルの水滴が、ステムの短い脚の根元へ流れていく。

棚の端で、ガラスの縁だけが光を返しています。




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夏昼、透過する層と指先の重なり|ウクク

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