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机の前に座り、書類を引き寄せようとした手が止まった。ホワイトボードのメモが、わずかに位置をずらしている。窓を開けた直後から、この一拍が繰り返されていた。
メモを貼り直す。机に戻るたび、どこまで読んでいたかを確認し直していた。ホワイトボードの前で止まる時間は、風が室内に入るたびに生まれていた。

Kaze Guru Maの背面には、ネオジム磁石が内蔵されている。スチール製の面に触れると、面からずれ落ちることなくその位置に留まる。合成紙で構成された羽根は、空気抵抗を受けやすい角度で回転軸に取り付けられており、わずかな気流で軸が動く構造になっている。羽根の素材に合成紙が使われているため、湿気が多い季節でも変形が起きにくい。
ブックエンドの側面にKaze Guru Maを貼った。空調が入ると、三つの軸がそれぞれ異なる速度で回転を始める。窓を開けて外気が届いた瞬間、回転が変わる。掲示物の横で羽根が回っている。窓側の空気が動いたことが、同じ視界の中で続いている。
ブックエンドの側面で、羽根が回っている。書類の端は、机の上に収まったまま動いていない。
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