※この記事には広告(アフィリエイトリンク)が含まれています。
底の形が異なる器は、重ならない。
奥の皿を取り出すには、手前のものを横にどかし、また戻す。
収納のたびに、配置を探す動作が入った。
動線の途中に、確認の時間が挟まっていた。

TABLE WARE BOX / HASAMI / Mのボウルは、直径145mmの円筒形に統一されている。
縁に釉薬をかけていない。
その設計により、重ねたとき上のボウルが密着せず、垂直に安定した状態を保つ。
取り出す際に吸着が起きず、指を差し込む間もなく、上の器だけが持ち上がる。
素材は半磁器。
表面はマットで、指が滑らない。
吸水性が低く、油分や水分が染み込まない。
夏の朝、湿気を含んだ手で触れても、器の側面はそのままの状態を保っている。

木製のスプーンはボウルの内側へ収まる。
柄の長さが縁からわずかに出るため、取り出す際に器の底と触れることなく、指が柄の端まで届く。
表面にはウレタン塗装が施されている。
手を伸ばし、上のボウルを持ち上げる。
横に並べ、スプーンを取り出す。
動作が戻ることなく、そのまま次へ続いている。
棚の前で止まる一拍が、なくなっている。
夏の朝、棚の最前面に器が二枚、垂直に重なっている。
手を伸ばす前から、取り出す順番がすでに決まっています。
note版はこちら



コメント